OB訪問の活用方法

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「文系出身だけど、IT業界に興味がある…」
そう思っていても、専門知識がないことに不安を感じている方もいるのではないでしょうか。
そんな方にとって、OB・OG訪問は業界理解を深め、就活を有利に進めるための強力な武器になります。

この記事では、文系未経験からIT企業への就職を目指す方に向けて、OB訪問の活用方法を徹底解説します。
OB訪問の準備から当日の質問、その後のフォローまで、具体的なステップとポイントをまとめました。

なぜOB訪問が重要なのか?

IT業界は技術革新が速く、職種も多岐にわたります。
文系出身の場合、業界の具体的な仕事内容や必要なスキルがイメージしにくいかもしれません。
OB訪問は、そうしたギャップを埋め、リアルな情報を得るための貴重な機会です。

OB訪問の主なメリット

  • 業界・企業理解の深化: 企業の雰囲気、文化、事業内容、職種ごとの役割など、ウェブサイトや説明会だけでは分からない情報を得られる。
  • ミスマッチの防止: 入社後のギャップを減らし、自分に合った企業かどうかを見極めることができる。
  • 選考対策: 企業が求める人物像や選考で重視するポイントを把握し、効果的な選考対策を立てられる。
  • キャリアパスのイメージ: 将来のキャリアプランを考える上で、具体的なロールモデルを見つけることができる。
  • 人脈形成: 入社後も相談できる関係を築き、キャリア形成のサポートを受けられる可能性がある。

OB訪問を成功させるためのステップ

OB訪問は、闇雲にアポイントを取れば良いわけではありません。
しっかりと準備を行い、計画的に進めることが大切です。

ステップ1:OB訪問の目的を明確にする

まず、OB訪問を通して何を知りたいのか、具体的な目的を明確にしましょう。
例えば、以下のような目的が考えられます。

  • 業界理解: IT業界の全体像、トレンド、今後の展望を知りたい。
  • 企業理解: 特定の企業の事業内容、強み、社風について詳しく知りたい。
  • 職種理解: エンジニア、プログラマー、営業、マーケティングなど、具体的な職種の仕事内容や必要なスキルについて知りたい。
  • キャリアパス: 入社後のキャリアパス、成長機会、将来の可能性について知りたい。
  • 選考対策: 企業の選考プロセスや重視するポイントを知り、選考対策に役立てたい。

目的を明確にすることで、質問内容が具体的になり、OB訪問をより有意義なものにできます。

ステップ2:OB訪問先を探す

OB訪問の目的が明確になったら、次はOB訪問先を探しましょう。
以下のような方法でOB訪問先を見つけることができます。

  • 大学のキャリアセンター: 大学の卒業生データベースやOBOG名簿を利用する。
  • 就職活動支援サービス: 就職情報サイトやOB訪問マッチングサービスを利用する。
  • SNS: LinkedInなどのビジネスSNSで、興味のある企業に勤めている社員を探す。
  • 知人・友人からの紹介: 身近な人にIT業界で働いている人がいないか尋ねてみる。
  • 企業イベント: インターンシップや企業説明会で社員に直接話を聞いて、OB訪問を依頼する。

ステップ3:OB訪問を依頼する

OB訪問をお願いする際には、丁寧な文章で依頼しましょう。
メールやSNSで連絡を取る際は、以下の点を意識しましょう。

  • 自己紹介: 大学名、学部、氏名を記載する。
  • OB訪問の目的: なぜOB訪問をしたいのか、目的を具体的に記載する。
  • 質問内容: 聞きたいことを具体的に示す。(複数提示すると、相手が答えやすい)
  • 日程候補: 複数の候補日を提示する。
  • 感謝の言葉: 最後に感謝の気持ちを伝える。

【メール例文】

件名:〇〇大学〇〇(氏名)です。OB訪問のお願い

〇〇様
いつも大変お世話になっております。
〇〇大学〇〇学部〇〇学科の〇〇(氏名)と申します。

現在、2025年卒業に向けて就職活動を進めており、貴社で活躍されている〇〇様にぜひお話を伺いたいと思い、ご連絡させて頂きました。

私は文系出身でIT業界未経験ですが、貴社の〇〇という事業に強い関心を持っております。
特に〇〇様が現在担当されている〇〇の仕事について、具体的な業務内容ややりがい、文系出身者が活躍するためのアドバイスなどをお聞きしたいと考えております。

つきましては、大変恐縮ですが、下記日程でご都合のよろしい日時をご連絡頂けますでしょうか。

〇月〇日(〇)〇時~〇時

〇月〇日(〇)〇時~〇時

〇月〇日(〇)〇時~〇時

お忙しいところ大変恐縮ですが、何卒よろしくお願い申し上げます。

〇〇大学 〇〇学部 〇〇学科 〇〇(氏名)
電話番号:
メールアドレス:

ステップ4:質問内容を準備する

OB訪問では、事前に質問内容を準備しておくことが重要です。
質問内容は、OB訪問の目的を踏まえ、具体的な内容にしましょう。

【質問例】

  • 業界・企業について
    • IT業界の現状と今後の展望について教えてください。
    • 貴社の強みや競合他社との違いは何ですか?
    • 貴社の社風や企業文化について教えてください。
    • 入社後のキャリアパスについて教えてください。
  • 職種について
    • 現在の業務内容について具体的に教えてください。
    • 仕事のやりがいや大変なことは何ですか?
    • 入社前に身につけておくと役立つスキルはありますか?
    • 文系出身者がIT業界で活躍するために必要なことは何ですか?
  • 選考について
    • 選考で重視されるポイントは何ですか?
    • どのような自己PRが効果的ですか?
    • 面接で気をつけることはありますか?
    • インターンシップに参加した方が有利ですか?
  • その他
    • 入社して良かったことは何ですか?
    • 今後のキャリアプランについて教えてください。
    • 学生時代にやっておいた方が良いことはありますか?

質問のポイント

  • 自己分析: 自分自身の強みや弱み、興味関心を把握し、質問に反映させる。
  • 情報収集: 企業のウェブサイトやニュース記事など、事前に収集できる情報は調べておく。
  • 質問の優先順位: 時間が限られている場合もあるため、質問の優先順位を決めておく。
  • 深掘り: 表面的な質問だけでなく、深掘りする質問も用意する。
  • メモ: 質問だけでなく、回答内容もメモを取る。

ステップ5:OB訪問当日

OB訪問当日は、時間に余裕を持って行動しましょう。
服装は、企業の雰囲気に合わせ、清潔感のある服装を心がけましょう。
当日の流れをイメージしておくことも大切です。

当日のポイント

  • 挨拶: 丁寧な言葉遣いで挨拶をする。
  • 自己紹介: 簡単な自己紹介をする。(大学名、学部、氏名、興味のある分野など)
  • 質問: 事前に準備した質問をする。
  • メモ: 回答内容をメモする。
  • 態度: 相手の話をしっかり聞き、積極的に質問する。
  • 感謝の言葉: 最後に改めて感謝の言葉を伝える。

ステップ6:お礼のメールを送る

OB訪問が終わったら、当日中にお礼のメールを送りましょう。
お礼のメールは、感謝の気持ちを伝えるだけでなく、会話の内容を振り返り、理解を深める良い機会にもなります。

お礼メールのポイント

  • 件名: 「〇〇大学〇〇(氏名)です。昨日はありがとうございました。」など、件名で誰から送られてきたメールかがわかるようにする。
  • 感謝の言葉: OB訪問に対応してくれたことへの感謝の気持ちを伝える。
  • 感想: OB訪問を通して学んだことや、印象に残ったことを具体的に記載する。
  • 今後の抱負: OB訪問で得た学びを活かして、今後の就職活動に励むことを伝える。
  • 連絡先: 今後の選考でお世話になる可能性もあるため、自分の連絡先を再度記載しておく。

【メール例文】

件名:〇〇大学〇〇(氏名)です。昨日はありがとうございました。

〇〇様

昨日はお忙しい中、貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。
〇〇大学〇〇学部〇〇学科の〇〇(氏名)です。

〇〇様の〇〇の仕事に対する熱意や、貴社の〇〇という理念に深く感銘を受けました。
特に、〇〇様のお話から、文系出身者でも活躍できる可能性を感じ、大変勇気づけられました。

また、〇〇というアドバイスをいただいたことで、今後の就職活動の具体的な方向性が見えてきました。
今回お話を伺ったことを活かし、今後も就職活動に邁進して参ります。

この度は、貴重なお話をありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

〇〇大学 〇〇学部 〇〇学科 〇〇(氏名)
電話番号:
メールアドレス:

ステップ7:OB訪問を振り返る

OB訪問が終わったら、内容を振り返り、今後の就職活動に活かしましょう。
メモを見返したり、OB訪問を通して得た情報を整理することで、理解が深まります。

振り返りのポイント

  • 内容の整理: OB訪問で得た情報を整理し、ノートにまとめる。
  • 自己分析: OB訪問を通して、自分の興味関心や適性を改めて確認する。
  • 選考対策: 得た情報を踏まえ、効果的な選考対策を立てる。
  • 今後の計画: OB訪問で得た情報を活かして、今後の就職活動計画を立てる。

文系未経験がOB訪問でアピールする際のポイント

文系未経験の場合、専門知識がないことを気にしすぎる必要はありません。
OB訪問では、以下の点をアピールすることが大切です。

  • 学習意欲: IT業界やプログラミングに興味を持ち、積極的に学ぼうとする姿勢を示す。
  • 論理的思考力: 問題解決能力や分析力など、文系で培った論理的思考力をアピールする。
  • コミュニケーション能力: 関係者と円滑にコミュニケーションを取る能力をアピールする。
  • 主体性: 自ら課題を見つけ、解決しようとする主体的な姿勢を示す。
  • 成長意欲: 新しいことに挑戦し、成長したいという意欲を示す。

注意点

  • 礼儀正しさ: OBの方は貴重な時間を使って対応してくれています。感謝の気持ちを忘れず、礼儀正しく接しましょう。
  • 質問攻めにならない: 相手に負担をかけないように、質問は事前に準備し、簡潔に聞きましょう。
  • 企業秘密は聞かない: 企業秘密や機密情報を聞くのは絶対に避けましょう。
  • 連絡先をむやみに聞かない: OB訪問を通じて知り合った人に連絡先を尋ねる際は、相手の意向を確認しましょう。

まとめ

OB訪問は、文系未経験からIT企業への就職を成功させるための重要なステップです。
この記事で解説したポイントを踏まえ、計画的にOB訪問を行いましょう。

OB訪問を通して、業界や企業への理解を深め、自分に合った企業を見つけることができるはずです。
積極的な行動が、就職活動の成功につながります。


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