SIerのキャリアパス

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SIer のキャリアパスについて書いていきます。

SIerにおけるメインのキャリアパス

キャリアパスを考える上で、まずは組織構造を理解する必要があります。

SIerを想定したA社の組織は以下のような構造になっています。

例えば金融に興味がありますといった形で志望動機を話すと、何もなければ、金融事業部、銀行課に配属されたとします。

そうするとメインのキャリアパスとしては以下のような感じです。

課内で色々なプロジェクトにアサインされながらまずはリーダーを目指すような形になります。そこからプロジェクトマネージャー、管理職、経営層に向かうというのが王道のキャリアパスとなります。 ※年数は参考目安

大手SIerだと開発パートナー会社に実作業をお願いし、作業指示や進捗管理しながら日々タスクを進めていく形となります。

その開発会社のメンバーと共にまずは開発実作業経験を積み、仕事を覚えてきたら、課内の様々なプロジェクトを経験しながらリーダーポジションを目指していくこととなります。

プロジェクトは短期・長期色々ありますので、どの程度様々なプロジェクトを経験するかは育成方針次第ですね。

他部署への移動はできるのか

課長の権限での異動はあくまで課内のプロジェクトに限られます。

そのため、課内のプロジェクト移動やチームの移動は柔軟に対応してもらえると思いますが、部署をまたぐ異動は部長以上に話を通す必要があります。

また、部長は配下の課へのリソース移動の権限を持っていますが、部をまたぐ異動は本部長を通す必要があります。

それ以外の部署への異動は基本的に人事部に相談か社内公募制度などの部署異動を利用する形になると思います。

ただし、SE⇒営業のキャリアパスが確立している会社など、会社としてそのキャリアパスが存在する場合はこの限りではなく、上長と相談しながら、キャリア形成を行っていくこととなります。

B社に入社した場合

B社に入社し、A社の開発プロジェクトにアサインされた場合を見てみましょう。

この場合、B社メンバーとしてまずはチームリーダーを目指す形になります。

しかし、このプロジェクトに関してはプロジェクトマネージャーはA社が行っているため、プロジェクトマネージャーになることはできません。

技術を磨き、A社の人に信頼拡大や、それに伴うB社の対応範囲を増やしていくこと、または経験を積んだ後、B社内で行っているプロジェクトのプロジェクトマネージャーを行うなどのキャリアパスが考えられます。

ITコンサルやWeb系エンジニア、独立・起業・フリーランスを目指す

SIerが事業として行っている範囲では社内部署異動で対応できますが、その会社で行っていないキャリアパスを目指す場合は、転職が選択肢となります。

新卒入社後3年以内は第二新卒枠でポテンシャル採用もありえますが、その後は実務経験ベースでどのようなスキルを持っているか、何ができるのかが問われていきます。

その場合は基本的に実務経験ベースでの評価、および経験したことが無いスキルについては独学で経験を積んでいくこととなりますので、転職先で必要なスキルを調べ、それが現在の業務で身につくのか、身につかないならどのように学んでいくか、逆算でスキル設計をしていく必要があります。

実務経験は基本的に3年ぐらい経験があって1人称で動けるとみなされますので、3年は一つのキーワードとして覚えておくと良いと思います。

自分が将来どのような仕事をしていたいのか、それに必要なスキルは何なのか、それは現状の仕事で身につくのか、確認しながらキャリアを形成していくと良いと思います!

キャリアの考え方

10年後にどのようになっていたいかなど聞かれると思います。

一つの考え方として、役職は裁量の大きさなので、

例えば、ある業界にシステム開発を通じて課題を解決していきたい、10年後にはそれをより大きな立場でより多くのお客様の課題を解決できるようになりたい、だから10年後にはプロジェクトマネージャーを目指している。そのために、まずはメンバーとして開発経験を積み、5年後にはリーダー、10年後にプロジェクトマネージャーになれるよう頑張っていきたいと考えています。

みたいな感じで自分の志望動機に紐づけてストーリーを作っていくのは良いと思います。

わからないことも多いと思いますが、自分なりに考えて現時点で分かっている範囲でのキャリアについても答えを出して面接に臨むと良いと思います!

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