SIerの仕事内容についてよくわからない方も多いと思いますので、解説していきます。
SIerとは
SIerはシステムインテグレーターの略で、システムの受託開発を行う企業群のことです。
SIerの中の開発部署に所属し、システム開発を行う人をシステムエンジニア(SE)と呼びます。
SIerの仕事の全体像
SIerの仕事の全体像はザックリ以下のようなイメージです。
開発の進め方としてはプロジェクトマネージャーはプロジェクト計画を立て、以下のような形でチーム体制を組みます。
このとき、部分的に開発パートナーの会社に業務を委託することがあり、プロジェクトに不足している人員や技術を補います。どのような体制を組むか、どの会社に業務を委託するかはプロジェクトマネージャー(元請の会社)が決定する権限を持っています。
プロジェクトで実施すべきタスクを洗い出し、各チームに分配・指示し、ガントチャートという進捗管理表によって、各チームやメンバーの進捗を管理します。
開発メンバーや開発パートナー会社は与えられたタスクを日々消化し、朝会や日報などで適宜状況報告しながら開発を進めていくわけですね。
システムとは何か
システムはハードウェア・ソフトウェア・アプリケーション(プログラム)・ネットワーク・データベースなど、IT商材・技術を利用してデータをやりとりし、顧客のやりたいことを満たす機能の総称です。
例えばATMのシステムを考えてみましょう。
わかりやすくするため、簡略化した構成で考えてみます。
システムは以下の赤枠の部分ですね。
上記の構成で山田花子さん(口座番号:1111XXX)が10万円預けてるとして、1万円預けたときの処理はこんなイメージで動きます。
これらすべてをお客様の要件から設計し、開発していくわけですね。
プログラミングはその中のプログラム部分の製造工程のことを言いますが、システムエンジニアの仕事にはそれ以外にも画面設計やハードウェアの準備や手配、OS・ソフトウェアの設定、ネットワークの設定など、多岐にわたります。
そのため、プログラミングだけがすべてではなく、ITパスポートや基本情報技術者の資格のようにITの全般的な知識が必要となってきます。
これはあくまで一例で、実際には様々なシステムがありますので、SIerがどんなシステムを開発しているのか、ホームページなどを参照し、調べてみてくださいね!
IT業界のことをザックリ全体像を掴むのに以下の本がおススメです。
システムエンジニアの具体的な仕事の流れを知りたい場合は以下の記事も参照してみてくださいね!