SIerのプライム・二次請け・三次請けの仕事内容の違い

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今回は、SIer(システムインテグレータ)におけるプライム請け、二次請け、三次請けの仕事内容の違いについて深堀りしていきます。

SIer(システムインテグレータ)とは

まず、SIerとは何か、基本から確認します。

SIerは、情報システムを構築する際のデザイン、開発、導入、運用などの一連の業務をトータルで提供する企業を指します。大手の企業から中小企業まで、多岐にわたるプロジェクトを手がけています。

請け分けの存在理由

大規模なプロジェクトになると、その全ての作業を一つの企業が担当するのは難しいです。

技術の専門性、地域性、作業の規模や細分化されたタスクなど、さまざまな要因によって業務が複数の企業に分散されることが一般的です。

これにより、専門的な業務を効率よく進めることができます。

プライム請けの仕事内容

プライム請け(元請け・一次請け)とは、顧客と直接取引を行い、プロジェクトの全体管理を担当する立場のことです。プライム請けの主な仕事内容は以下の通りです。

  • 顧客の要件をヒアリングし、システムの設計を行う
  • プロジェクトの予算や期間の管理
  • 下請け企業との連携・調整

プライム請けは、顧客との直接の窓口となるため、高いコミュニケーション能力や管理能力が求められます。

二次請けの仕事内容

二次請けは、プライム請けからの業務を受けて、具体的な開発や設計業務を行う立場です。主な仕事内容は以下の通り。

  • システムの具体的な設計・開発
  • テストや保守業務
  • プライム請けとの連携・調整

二次請けは、技術的な深い知識やスキルが求められる一方で、顧客との直接のコミュニケーションは少なめです。

三次請けの仕事内容

三次請けは、二次請けから更に業務を受けて、部分的な開発や細かいタスクを担当する立場です。主な仕事内容は以下の通り。

  • モジュールや部品レベルの開発
  • 一部のテスト作業
  • 二次請けとの連携・調整

三次請けは、具体的な技術力や細かな作業に対する専門知識が求められます。

四次請け以降もありますが、基本的には同じです。

文系出身・未経験者が目指すべきは?

文系出身・未経験者の方がIT業界に飛び込む際、どの立場を目指すのが良いかという問題になります。初めは、技術よりもコミュニケーション能力を活かせるプライム請けの業務や、プロジェクト全体を学べる二次請けの業務がオススメです。

まとめ

SIerの仕事内容は、プライム請け、二次請け、三次請けといった立場によって異なります。それぞれの請け分けには明確な役割があり、効率的なプロジェクト進行のための仕組みです。

文系出身・未経験者の方は、自分のスキルや興味をもとに、どの立場での仕事を目指すかを検討してみてください。

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